お知らせ



無線LANのセキュリティにご注意を

 今年に入ってから、急激に「無線LANをタダで使える」という触れ込みの商品が出回るようになりました。これは、各ご家庭で利用している無線LANのうち、セキュリティの甘いところから進入し、そのご家庭のインターネット回線を使ってしまう、というものです。言うまでもなく正規の使い方ではありませんが、こうしたことが簡単に行われてしまう背景には、無線LANのセキュリティに関する問題があります。

・「アンテナ」から「受信機」へ電波と飛ばすwi-fi技術

 wi-fi接続(無線LAN)は、家庭内インターネット回線を、「無線ルータ」と呼ばれる発信アンテナから、各パソコンについている「子機」と呼ばれる受信機に電波として飛ばす技術です。わずらわしい配線から開放されると同時に、パソコンを増やしたときに手軽にネットにつなぐ手段として流行してきました。いまではDSやPSPといった携帯ゲーム機や、PS3のような据え置きゲーム機にまで、無線LAN(wi-fi接続)は使われています。
 この発信アンテナから、受信機までの間には、通常セキュリティロックがかけられます。これを設定しておかないと、ご家庭の無線はほかの誰かからも簡単に使われてしまいます。無線タダ乗りのほか、家庭内のパソコンのセキュリティ設定によっては、外からパソコンの中身をのぞかれてしまう、なんていうことも起こります。
 これを起こさせないためにセキュリティロックというものが必要になるのですが、お使いの機器によっては、古いセキュリティしか対応していないかもしれません。古いセキュリティは解読が進み、ちょっとした機械を使えば、誰でも破ることができます。


「WEP」はもう危険? 家庭の無線LANセキュリティ対策を考える
-BB watchより

・「WEP」はもうほとんど無意味

 一昔前の無線機器では、「WEP」というセキュリティ技術が使われていました。ですがこの技術はもう通用しなくなってきています。「無線タダ乗り」をうたう商品の中には、この「WEP」を解読し、進入してしまうものが出ています。それらを使えば、いとも簡単に家庭内に進入できるわけですが、こういった機器は電気街などで手に入るのが現状です。
 「WEP」は長い間使われてきた技術なので、無線ルータをご購入されてから年数の経過したご家庭では、注意が必要です。特に携帯ゲーム機のDS,DS-liteでは、この「WEP」にしか対応していないので、これらをネットにつないで遊んでいるご家庭のかたはご注意ください。
 現在では、「WPA」というより信頼性の高い技術が標準となりつつあります。いま手に入る無線ルータにはたいてい対応していますし、「WEP」のように簡単に破られてしまう危険性はありません。
 「我が家は大丈夫かな?」と不安に思ったら、ぜひお知らせください。現行のセキュリティ設定を調査し、より安全な設定をご提供させて頂きます。